ONE PIECE

【感想・考察】ONE PIECE「ホールケーキアイランド編」の見どころと魅力を徹底解説

導入部分

ONE PIECEの中でも異色の「ホールケーキアイランド編」。サンジを取り戻すため、ルフィたちが四皇ビッグ・マムの縄張りに乗り込む物語です。この記事では、ホールケーキアイランド編の魅力を、ネタバレありで徹底的に語ります。サンジの悲しい過去、ビッグ・マムの恐怖、ルフィVSカタクリの名勝負、そしてペドロの犠牲。全滅寸前の緊張感が続く、スリリングなエピソードです。


基本情報

【ホールケーキアイランド編 基本情報】

  • 収録:単行本82巻〜90巻(第825話〜第902話)
  • 主要キャラ:ルフィ、サンジ、ナミ、ビッグ・マム、カタクリ、プリン、ペドロ
  • テーマ:家族の呪縛、サンジの優しさ、見聞色の覇気の極致、命を繋ぐバトン
  • 主な敵:シャーロット・リンリン(ビッグ・マム)、カタクリ、クラッカー、スムージー

あらすじ

※ここから先、ホールケーキアイランド編のネタバレを含みます

ゾウでサンジが連れ去られた後、ルフィ、ナミ、チョッパー、ブルック、そしてペドロ、キャロットは、サンジ奪還チームとしてビッグ・マムの縄張りホールケーキアイランドへ向かいます。

サンジの本名は「ヴィンスモーク・サンジ」。彼は北の海の王族であり、科学戦闘集団ジェルマ66の三男でした。父ジャッジは、サンジとビッグ・マムの娘プリンを結婚させることで、ビッグ・マムとの同盟を結ぼうとしていました。

ルフィたちはホールケーキアイランドに潜入し、サンジと再会します。しかしサンジは「おれは結婚する。もう麦わらの一味には戻らない」とルフィを拒絶します。

サンジの過去が明かされます。幼い頃、サンジは失敗作として父に虐げられていました。母ソラは命を削ってサンジを普通の人間として産みましたが、サンジは兄弟に比べて弱く、いじめられていました。

唯一優しくしてくれたのは、妹レイジュだけでした。サンジは家を出て、船のコックとなる夢を追いかけました。

ルフィはサンジを諦めません。「おれはここで待ってる。お前が戻って来るまで、おれは何も食わねェ」と絶食宣言します。

サンジはルフィの前で涙を流します。「おれは…お前に…迷惑ばかりかけて…!!!」

しかし、ビッグ・マムの真の目的は、結婚式でヴィンスモーク家を皆殺しにすることでした。サンジは家族を救うため、そしてルフィたちを守るため、結婚を阻止することを決意します。

ルフィはビッグ・マム海賊団の最高幹部カタクリと戦います。カタクリは見聞色の覇気で未来を見ることができ、ルフィを圧倒します。しかしルフィは戦いの中で見聞色を成長させ、ついにカタクリを倒します。

結婚式は大混乱となり、サンジが作ったウェディングケーキでビッグ・マムを満足させます。ペドロは自らを犠牲にして、ルフィたちの逃げ道を作ります。

最終的に、ルフィたちはサンジを連れて無事に脱出します。そしてワノ国へと向かいます。


この編の見どころ

見どころ1:サンジの過去と家族の呪縛

ホールケーキアイランド編の最大の見どころは、サンジの過去です。

サンジは北の海の王族ヴィンスモーク家の三男でした。父ジャッジは、子供たちを科学で改造し、感情のない戦闘兵器にしようとしました。

しかし、母ソラは命を削って薬を飲み、サンジだけは普通の人間として産まれました。その結果、サンジは兄弟に比べて弱く、失敗作として虐げられました。

兄たちはサンジをいじめ、父は牢屋に閉じ込めました。「お前は死んだことにする」と言われたサンジ。

唯一優しくしてくれたのは、母ソラと妹レイジュでした。ソラは病床で「優しく生まれて嬉しい」とサンジに言いました。

サンジの優しさは、母から受け継いだものでした。そして、女性を蹴らない、料理を作る、仲間を大切にする。全てがサンジの生き方となりました。

見どころ2:ルフィの絶食宣言

サンジが「もう麦わらの一味には戻らない」と言った時、ルフィは怒りませんでした。

「おれはここで待ってる。お前が戻って来るまで、おれは何も食わねェ」

ルフィの絶食宣言は、サンジへの信頼の証でした。ルフィはサンジが嘘をついていることを知っていました。そして、サンジが自分の意思で戻ってくることを信じていました。

雨の中、倒れそうになりながらも、ルフィは待ち続けました。そして、サンジは戻ってきました。

「おれは…!!! ウェディングケーキを作りてェ!!!」

サンジの叫びは、家族を救い、ルフィたちを守り、そして自分の夢を諦めないという決意でした。

見どころ3:ルフィVSカタクリ

ホールケーキアイランド編のクライマックスは、ルフィとカタクリの戦いです。

カタクリはビッグ・マム海賊団の最高幹部で、懸賞金10億5700万ベリー。モチモチの実の能力者で、見聞色の覇気で少し先の未来を見ることができます。

ルフィの攻撃は全てかわされ、カウンターを受けます。圧倒的な実力差に、ルフィは何度も倒れます。

しかし、ルフィは諦めませんでした。戦いの中で、ルフィも見聞色の覇気を成長させていきます。そして、ついにカタクリと同じレベルで未来を見ることができるようになります。

最後、二人は拳を交えて倒れます。しかし、先に立ち上がったのはルフィでした。

カタクリは倒れながら、ルフィに聞きます。「お前はいつか…ビッグ・マムを倒しに来るか?」

ルフィは答えます。「もちろんだ!!! おれは海賊王になる男だ!!!」

カタクリは笑顔で倒れました。「お前の未来を…少し見えた気がする」

見どころ4:プリンの恋と裏切り

サンジの結婚相手プリンは、最初はサンジを騙していました。

プリンの真の目的は、結婚式でサンジを殺すことでした。三つ目という自分の姿を気持ち悪いと言われ続けたプリンは、人を信じられなくなっていました。

しかし、サンジはプリンの三つ目を見て、こう言いました。

「綺麗だ…」

プリンは衝撃を受けます。初めて、自分の姿を褒めてくれた人。プリンはサンジに恋をしてしまいます。

結婚式当日、プリンはサンジを殺すことができませんでした。そして、サンジを守るために協力します。

最後の別れで、プリンはサンジにキスをします。しかし、メモメモの実の能力で、サンジからその記憶を消してしまいます。

「あなたは優しすぎるから…記憶に残ったら、あなたは私のことを忘れられない」

プリンの涙と、サンジへの愛が、切ないシーンでした。

見どころ5:ペドロの犠牲

ホールケーキアイランド編で最も悲しいシーンは、ペドロの死です。

ペドロはジャガーのミンクで、過去にビッグ・マムに寿命を50年奪われていました。しかし、ルフィが海賊王になることを信じ、協力していました。

逃走中、ビッグ・マム海賊団に追い詰められたルフィたち。ペドロは自ら爆弾を爆発させ、敵を道連れにします。

「おれの寿命は…とうに尽きていた…!!!」

ペドロは笑顔で死にました。「お前らには…世界を夜明けに導く力がある…!!!」

ペドロの犠牲が、ルフィたちを救いました。そして、彼の意志はキャロットに受け継がれます。


印象に残った名シーン・名言

「優しく生まれて嬉しい」(84巻)

母ソラが病床でサンジに言う言葉。サンジの優しさは、母から受け継いだ宝物でした。

「お前が戻って来るまで おれは何も食わねェ」(85巻)

ルフィがサンジを待つと宣言するシーン。仲間への信頼が表れています。

「おれは…!!! ウェディングケーキを作りてェ!!!」(86巻)

サンジがルフィの元へ戻り、料理人として戦うことを決意する言葉。

「綺麗だ…」(85巻)

サンジがプリンの三つ目を見て言う言葉。プリンの心を救った一言です。

「いつか必ず 世界の夜明けを見せてやれ」(87巻)

ペドロが自らを犠牲にする時、キャロットに託した言葉。

「まだまだこれからだ」(89巻)

カタクリとの戦いの後、ルフィが言う言葉。ルフィの成長と決意が表れています。


キャラクター分析

サンジ:優しさという強さ

サンジは幼い頃、優しさを弱さだと言われ続けました。

しかし、母ソラは「優しく生まれて嬉しい」と言いました。そしてルフィは、サンジの優しさを認めていました。

サンジの優しさは、料理に表れます。敵であろうと、飢えている者には食事を与える。女性を傷つけない。仲間を守るために自分を犠牲にする。

これらは弱さではなく、サンジの強さでした。そして、その優しさが人々を救い、仲間を支えてきました。

シャーロット・カタクリ:完璧な男の秘密

カタクリはビッグ・マム海賊団の最高幹部で、弟妹たちから尊敬されていました。

見聞色の覇気で未来を見ることができ、一度も背中をつけて倒れたことがない。完璧な男として恐れられていました。

しかし、カタクリにも秘密がありました。彼の口は裂けており、幼い頃にそれを馬鹿にされた経験から、いつもマフラーで隠していました。

ルフィとの戦いで、カタクリは初めて本当の自分をさらけ出しました。そして、ルフィの強さと素直さを認めました。

カタクリは完璧な男ではなく、家族を守るために完璧であろうとしていた人間でした。

シャーロット・リンリン(ビッグ・マム):食いわずらいの恐怖

ビッグ・マムは四皇の一人で、ソルソルの実の能力者です。

彼女の最大の特徴は「食いわずらい」。食べたいものが食べられないと、暴走して周りを破壊し尽くします。誰も止められません。

ビッグ・マムの過去には、悲しい秘密が隠されていました。幼い頃、彼女は無意識に育ての親や友達を食べてしまったのです。

ビッグ・マムは子供の心を持った怪物でした。欲しいものは全て奪い、邪魔者は殺す。しかし、その根底には孤独と悲しみがありました。

シャーロット・プリン:愛を知った少女

プリンは三つ目族とのハーフで、その姿を気持ち悪いと言われ続けていました。

そのため、プリンは演技をして生きていました。優しいふりをして、心では人を見下していました。

しかし、サンジに「綺麗だ」と言われた時、プリンの心は変わりました。初めて、自分を認めてくれた人。

プリンはサンジを守るため、そして彼の幸せを願って、記憶を消しました。自分の恋を忘れさせて、サンジを自由にしました。

プリンの恋は、誰にも知られない秘密となりました。


考察・伏線ポイント

ビッグ・マムの過去と巨人族

ビッグ・マムは幼い頃、巨人族に育てられていました。

しかし、食いわずらいで巨人族を襲い、エルバフから追放されました。この出来事が、ビッグ・マムと巨人族の確執を生みました。

エルバフ編で、この伏線が回収されるのではないかと予想されています。

プリンの第三の目の覚醒

プリンは三つ目族の血を引いており、第三の目が覚醒すれば、ポーネグリフを読めるようになると言われています。

ビッグ・マムはこの力を利用してラフテルへ行こうとしていました。プリンの目が覚醒する日が来るのでしょうか?

カタクリの再登場

カタクリはルフィを認め、敵対関係を終えました。

今後、カタクリが再登場し、ルフィの味方になる可能性があります。特に、ビッグ・マム亡き後のトットランドで、重要な役割を果たすかもしれません。

ジェルマ66のその後

ヴィンスモーク家はビッグ・マム海賊団から逃げ延びましたが、その後の行方は不明です。

後のエピソードで、ジェルマ66が再登場する可能性があります。サンジとの再会はあるのでしょうか?

タマゴ男爵の進化

タマゴ男爵は、倒されるたびに進化する能力を持っています。

ヒヨコ → ニワトリ → ???

最終形態が何なのか、気になる伏線です。


他の編との比較

ホールケーキアイランド編は、ONE PIECEの中でも異色の編です。

通常の編とは違い、全滅寸前の緊張感が続きます。敵の縄張りに少数で乗り込み、全員が命がけで逃げ続ける。この緊迫感は、他の編にはない魅力です。

また、サンジが主役の編でもあります。サンジの過去、家族、料理人としての誇り。全てが描かれました。

戦闘面では、ルフィVSカタクリが名勝負として語り継がれています。見聞色の覇気の極致を描いた戦いは、ONE PIECE史上最高峰の一つです。

個人的には、ペドロの犠牲が一番心に残っています。「世界の夜明けを見せてやれ」という言葉が、ルフィの使命を表しています。

こんな人におすすめ:

  • サンジのファン
  • 緊張感のある展開が好きな人
  • ルフィVSカタクリの名勝負を見たい人
  • ビッグ・マム海賊団に興味がある人

まとめ

ホールケーキアイランド編は、サンジの過去と成長を描いた感動的なエピソードでした。

家族の呪縛、母の愛、ルフィの信頼、そしてプリンの恋。全てがサンジを成長させました。

ルフィVSカタクリの戦いは、見聞色の覇気の極致を描いた名勝負でした。ルフィは戦いの中で成長し、新たな力を手に入れました。

そして、ペドロの犠牲。「世界の夜明けを見せてやれ」という言葉は、ルフィたちの使命を示しています。

ホールケーキアイランド編は、全滅寸前の緊張感と、仲間の絆が詰まった素晴らしいエピソードでした。

まだ読んでいない方は、ぜひこの機会に!サンジの物語を体験してください!



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