本ページはプロモーションを含みます。

ドラゴンボール

ドラゴンボール・フリーザ編の考察|争奪戦から超サイヤ人へ、支配が崩れる時

ドラゴンボール・フリーザ編の考察|争奪戦から超サイヤ人へ、支配が崩れる時

原作の対象巻を読む

ドラゴンボール 21巻

対象: 21〜28巻

全巻まとめ買いの案内へ

フリーザ編の前半で、悟飯とクリリンは敵を倒すより先に、見つからない方法を考えています。大きな気を出せば居場所が伝わり、ドラゴンボールを奪われれば仲間を生き返らせる望みが消える。超サイヤ人の強烈な印象へたどり着くまでに、弱い側が生き延びるための細かな攻防が続いているのです。

対象は通常のジャンプ・コミックス21〜28巻。21巻で始まるナメック星への旅から、28巻冒頭の決着と帰還後までを扱います。28巻の目次では第326〜329話がこの区切りに当たり、その後はトランクス登場へ進みます。完全版やフルカラー版の巻数とは異なります。以下、クリリンの死、超サイヤ人への変身、フリーザ敗北までネタバレがあります。

七つ集める力と、願いをかなえる知識

地球のドラゴンボールが使えなくなったため、悟飯、クリリン、ブルマはナメック星へ向かいます。しかし現地ではフリーザ軍が村を襲い、ドラゴンボールを奪っている。少し前まで悟空たちを壊滅寸前へ追い込んだベジータさえ、その支配へ反抗する側に立ちます。

三つの陣営の力は対等ではありません。フリーザ軍には兵力があり、ベジータには敵の事情を知る経験があり、悟飯たちにはドラゴンレーダーや気を抑える技術がある。その違いによって、最も強い者がいつでもすべてを把握できるとは限らなくなります。

ベジータが隠した球を悟飯が持ち去るなど、勝敗は殴り合いの外でも動きます。敵の気を探りながら動き、こちらは不用意に気を上げないようにする。広い星なのに安全な場所が少ない感覚を、こうした探索が作っています。

さらに、球を揃えてもナメック語を知らなければ願いはかなわない。フリーザは所有すれば使えると思って奪いますが、道具を作った人々の知識が必要です。悟飯たちが救ったデンデとのつながりが、ここで具体的な力になります。現地の人を殺して集める方法に対し、人を助けて話を聞く方法には別の入口があるのです。

ギニュー特戦隊が来ると、昨日の敵へ背中を預ける

ベジータはフリーザから逃れる善良な被害者として描かれてはいません。自身もナメック星人を殺し、力と不老不死を求めている。悟飯とクリリンが彼と組むのは、信用できる人に変わったからではなく、ギニュー特戦隊に対抗するためです。

特戦隊は奇妙なポーズや掛け合いで現れますが、そのまま凄惨な攻撃へ移ります。ふざけているように見える者が、同じ調子で相手を壊せる。リクームに悟飯たちが痛めつけられる場面では、愉快な外見が安心につながらず、むしろ不気味さになります。

遅れて到着した悟空は、修業の成果で彼らを圧倒します。ところがギニューのボディチェンジによって、その強い体を奪われる。いくら鍛えた体でも、奪った人物が同じように使いこなせるわけではないため、技術と身体の関係が戦闘の仕掛けになります。

ギニューは最終的にカエルと入れ替わり、悟空は自分の体を取り戻すものの、治療が必要になります。頼れる戦士が来て解決しそうになるたび、また待たなければならない。その待ち時間を、悟飯、クリリン、ベジータ、デンデたちが持ちこたえる構成です。

ベジータの強がりが、フリーザの前で尽きる

フリーザは変身するたびに、相手がようやく追いついたと思った地点を先へずらします。ネイルと同化したピッコロが対抗しても、まだ余力があると示す。単なる数値の上昇以上に、こちらの努力の成果を軽く扱う振る舞いが恐ろしい。

ベジータは瀕死から回復したサイヤ人が強くなる性質に賭け、自分こそ超サイヤ人になったと思い込もうとします。しかし最終形態のフリーザには届かず、一方的に痛めつけられる。サイヤ人編で他人を値踏みしていた男が、自分よりはるかに強い相手の前で同じ立場へ落ちていきます。

死の間際に悟空へ託す願いは、ベジータの行為を帳消しにはしません。それでも、誇りを守るために誰にも頭を下げなかった男が、別のサイヤ人へ望みを渡すところには変化がある。悟空はその死を見届けてフリーザと向き合いますが、失われた民族への復讐だけを代行する人物にはなりません。目の前の敵を、自分自身の判断で倒しに行きます。

元気玉の後に起きることが、変身の意味を決める

悟空の20倍界王拳でもフリーザを倒せず、最後の手段として大きな元気玉が放たれます。周囲の力を集める間、ピッコロたちが時間を稼いでいる。一人の技であっても、そこへ至るまでの協力が見える攻撃です。

その元気玉を受けてもフリーザは生きており、ピッコロを撃ち、クリリンを殺します。ピッコロは重傷を負いますが、この場面では死んでいません。悟飯が彼を連れて退くことが、後の生還につながります。

クリリンの死により、悟空は超サイヤ人へ変身します。怒りが初めて生まれたわけではありません。少年時代にもクリリンを失い、悟空は激怒しています。ここでは、修業と死闘を重ねた体に、また友を奪われた怒りが重なり、姿まで変わる力として現れる。

フリーザの側から見れば、自分が当然上にいるという前提が崩れます。悟空の動きに圧倒され、星そのものを破壊しようとする。宇宙空間でも生きられる体の差を使い、戦いの舞台をなくす方向へ進むため、変身して優位に立った悟空にも新しい時間制限が生まれます。

決闘の外で、二つの神龍が命をつなぐ

悟空とフリーザが戦っている間、救出は別の手順で進みます。先にポルンガでピッコロを生き返らせたことで、地球の神とドラゴンボールも復活していました。そこで地球の神龍に、フリーザ一味に殺された者を生き返らせてもらう。

虐殺の悲しみで寿命が縮んだ最長老も、この願いで戻ります。それに伴い、いったん消えたポルンガも復活します。残されていた願いを使い、悟空とフリーザを除くナメック星の人々を地球へ避難させる。敵に勝てるかどうかを待たずに、救える命を先に移す作戦です。

クリリンは以前に地球の神龍で蘇生しているため、この段階では戻りません。戦いの後、ナメック星のドラゴンボールで魂を地球へ呼び寄せ、改めて復活します。公式のポルンガ紹介でも、この願いの順序が整理されています。二つの神龍の働きを分けると、最後の救出が急な奇跡ではなく、条件をつないだ結果として見えます。

フリーザは自分が放った刃のような気で体を切断され、悟空から気を分けられてなお攻撃を返します。悟空が撃ち返す最後の表情には、勝った喜びを大きく描く余地がありません。生かすために渡した力まで攻撃に使われたため、決着は空しいものになります。

ナメック星は消滅し、仲間たちは悟空の帰りを待つことになります。超サイヤ人になったことだけで旅の目的が満たされたのではありません。仲間を蘇らせ、虐殺された人々を避難させ、ようやく当初の願いへ届く。その救出の全体と、強い敵を倒した後の静けさまで含めて、フリーザ編の結末です。

本ページはプロモーションを含みます。

この編を読むなら

電子書籍ストアやAmazonで、巻別購入・まとめ買いをチェック

全巻まとめ買い

ドラゴンボール 全巻まとめ買い

作品全体をそろえたい方はこちら。収録巻と版を各ストアでご確認ください。

※ 上記リンクから購入すると、サイト運営の支援になります。価格は各ストアにてご確認ください。